みなさまへ
1D CAE,MBD,1Dシミュレーションというキーワードが広まるようになって10年以上が経ち,今ではこの言葉を知らない技術者がめずらしいほど浸透してきました.
また,同時期に開発されていったModelicaやVHDL-AMSなどの非因果的プログラム言語と,それらの言語を元にした商用ツールのリリース,自動車業界を中心としたモデルベース開発の適用など,その発展はとどまるところを知りません.
私が1Dモデリング研究会の主査をするようになって,様々なことを質問されるようになりましたが,その際に共通する操作や概念などの説明は,この1DCAE.comのサイトの中で紹介し参照していただく事にしました.
対象者は基本的に「若手」の工学部出身者をイメージして作成しています.技術者だったらこれくらい常識だからと端折って書くよりも,Step by Stepで 一つ一つ説明していった方が論理が明確になってよいと考えたからです.またエンジニアだけでなく,一般の方にも理解可能な文章になるよう努めています.というのも1D CAE(1Dシミュレーション)の対象は複合領域にまたがり,従来の工学の一分野の範疇にとどまらないため,外部ツールとの関連や次世代技術(MBSE,AI,IoT)との連携において,大きな可能性を秘めているからです.
ツールの操作説明に関しては,なぜそれが必要なのか,その目的は何か,などをあわせて明記することで,単なるマニュアル・ガイドにならないように気をつけるようにしました.
まずは,モデリングツールの基本操作や基本概念などから始めて,その後応用的な内容へと少しづつブラッシュアップしていきたいと思います.
より実践的な事項については,1Dモデリング研究会の中で共有していますので,ご興味のある方はこちらまでご連絡ください.
1Dモデリング研究会主査 田尻 明子